古い時計の取扱い方
アンティーク時計の魅力
アンティーク時計の注意点
数10年~100年以上昔に作られた機械ですので非常にデリケートです。
現代の時計と比べる防水性、耐振動性、防磁性、正確性などの機能面はどうしても劣る部分があります。
長い年月の中で「初動が悪い」「姿勢差が大きい」「リューズが硬い」などなんらかの症状があるものもありますが、それを不具合ではなくその時計の「クセ」として愛でてあげるくらいのおおらかな気持ちで接してあげていただきたいと思います。
当店で販売するアンティーク時計は、ジャンク品・要修理品と表記している物以外は、ゼンマイを巻けばしっかりと動きます。
しかし、なにかしらの「クセ」がある場合が多いので特徴的なものについては商品説明に表記しています。
精度やパワーリザーブ(フルゼンマイからの稼働時間)については時計によって異なりますので、検品した際の数値を商品説明に表記しています。
ただし、アンティークの時計はゼンマイの巻き加減や気温/湿度、時計の姿勢(どのように置かれているか)周りに磁力や電磁波などを発する物(PC,スマホ、イヤホン、スピーカーなど)の有無が精度に影響しますので、常にその精度がでるわけではありません。
時計の保証
当店でお買い上げいただいた時計は、お届け日から1ヶ月間の動作保証をしております。
動作品として販売している時計が保証期間内に商品説明の通り動かなくなった場合、無償にて修理対応いたします。
くわしくはこちらをご確認ください。
オーバーホール
機械式の時計はオーバーホールと呼ばれる分解、清掃、注油によるメンテナンスを3年に1回程度おこなわないと、だんだんと調子が悪くなり壊れやすくなってしまいます。
当店の時計は、特別に記載していない限り仕入れ時点でのオーバーホールは行っておりません。
ご自分でオーバーホールをされたり、精度等にはこだわらない、観賞用に購入されるというお客様もいらっしゃるため、この販売方法としています。
ご希望があればオーバーホールしてから時計をお届けすることもできます。その際、オーバーホールにかかる費用は別途お見積りとなります。
時計の構造やメーカー、保管状態にもよりますが2-3万円程度が一般的です。
取扱い方の基本
当店のブログにてアンティークの懐中時計の取扱い方法などについて説明しております。
【ブログ記事】懐中時計の種類と部品の名称
【ブログ記事】懐中時計のゼンマイの巻き方
【ブログ記事】懐中時計の時刻合わせ
また、懐中時計を身につける場合はポケットなどからの落下を防ぐためアルバートチェーンと呼ばれるチェーンをつけるのが一般的です。
アルバートチェーンについてはこちらで説明しています。
【ブログ記事】アルバートチェーン
長持ちさせるコツ
表蓋についても、開いて針などを触らないように注意してください。
スマホ、パソコン、イヤホン、スピーカーなど磁力や電磁波を発する物に近づけないで下さい。
落とさないように気をつけてください(衝撃に弱いです)
外出する際はアルバートチェーンや紐などでポケットなどから落ちないようにすることをおすすめします。
雨の日の使用や湿度が高い場所での保管は避けてください。
ゼンマイを巻くときは巻止まり(フルゼンマイ)まで巻いてください。
オーバーホールの依頼先のあてがない場合はご相談ください。
購入後のメンテナンス
機械式時計はアンティークでなくても実用品として使用するにあたって3年に一回程度のオーバーホールをすることが望ましいです。
アンティーク時計の場合はメーカーが修理を受け付けていない場合や、メーカー自体が現存しない場合が多く、メーカーに修理やオーバーホールをお願いすることは難しいです。
アンティーク時計を修理、オーバーホールできる時計師の方は高齢化がすすみ少なくなってきています。
当店で購入した時計が壊れてしまったり、調子が悪くなってきたのでオーバーホールをしたい、という場合には当店までご相談ください。
当店のほうに時計を送っていただければ、当店のほうで修理ができそうな時計師に渡して修理の見積もりをとるなどのお手伝いをいたします。
また、お住まいの近くにあるアンティーク時計が修理できる時計店をご紹介することも可能です(※お住いの地域によります)。
注意事項
オリジナル性について
初動について
その場合は、時計を軽く横に振ってみたり、時刻合わせで12時間(1周)動かしたりしてみてください。
以上の事をご理解いただいたうえで、アンティークウォッチの世界をお楽しみください。
ご不明な点やご心配な点がございましたら、下のボタンからお問い合わせください。